トイレットペーパーに備蓄用の製品があるのを初めて知った。政府の備蓄推奨物資の一つだ。いくつかの仕様があるが、通常品の2・5~4倍、150~200メートル巻きが6個とか8個パックされている。4人家族なら1パックで約1月分だという▼阪神・淡路大震災では、食料や衣服以上にトイレ不足が被災者を困らせた。東日本大震災の時は、被災地のみならず全国的に品不足を来した。確かに、地震発生の翌12日には、各地のスーパーでトイレットペーパーが売り切れになっていた▼政府が備蓄を推奨する理由がもう一つ。それは、国内生産の4割が静岡県に集中しているためだ。東海地震などで同県が被災した場合、生産能力が削がれて深刻な供給不足となる懸念がある。他地域で増産対応するにせよ、1カ月程度の混乱は避けられない▼飲料水や缶詰、レトルト食品などは、ローリングストックが家庭向きの備えといわれる。普段から多めに購入しておき、消費した分をその都度買い足して一定量を維持する手法だ。何にでも適用できるがトイレットペーパーだけは「備蓄用」を別枠でキープするのが望ましいとか▼1日は「防災の日」で、先週は防災週間だった。今月中は防災関係の啓発イベントも催される。我が家、我が職場の災害対策の再確認、備蓄品の点検、見直しのいい機会としたい。(19・9・9)

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