都市圏を中心に高温多湿な夏がもうすぐやってくる。日中の暑さはあきらめもつくが、寝苦しい熱帯夜はつくづく勘弁してほしいと思う。気象庁のデータで2018年を振り返ると、東京で初めて熱帯夜(最低気温が25度C以上)となったのは6月28日のこと▼去年の夏は前半の方が暑さが厳しかったような気がする。熱帯夜の日数は7月が20日、8月は17日と7月の方が多かった。ちなみに大阪は7月が24日、8月が26日と、ほとんど毎日が熱帯夜。28度C以上を記録した日もあった▼寝具売り場で「接触冷感」を謳うシーツや枕が目立つシーズンになった。接触冷感の指標は「Q-max値(最大熱吸収速度)」。数値が大きいほど触れた時に冷たく感じるもので、0・2以上が冷たさの目安とされる▼接触冷感グッズにはさまざまな高機能繊維が使われている。スーパー繊維といわれる高分子量ポリエチレンは熱伝導率も高い。芯部に疎水性素材、鞘部に親水性素材を使った複合繊維、気化熱を応用した涼感素材もある。日本の合繊メーカーの腕の見せ所といったところか▼テレビの情報番組を見ていたら、冷感シーツの冷たさは思ったほど長続きしないそうで、せいぜい数十秒だとか。今年の夏の暑さはどうなるだろうか。エアコンに適度に頼りながら何とか乗り切りたいものだが。(19・6・21)

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