来夏に迫った東京オリンピック。先週、チケットの抽選申込の結果が発表された。自国開催のオリンピックをこの目に焼き付けるチャンスを逃すなとばかり、多種多様の競技に申し込んだが全て落選し、肩を落とす人も多かったようだ。しかし、今年秋には先着順販売、来年春以降には公式リセールサービスが予定されている。チャンスはまだある▼暑い暑い夏の日本。わざわざ混雑する会場に足を運ぶより、冷房が効いた場所でテレビ観戦するのが一番と考えている人も少なくないはず。筆者もそのクチだ。しかし、スポーツは生で観戦しなければ会場の本当の雰囲気は分からない。サッカー観戦のためスタジアムに足を運ぶ身ゆえ、そのことも知っている▼オーケストラの練習などにおいて、さまざまな楽器で同じ音を一斉に鳴らすことをユニゾンというそうだ。聞いたことはないが、迫力満点に違いない。サッカーの試合で応援するチームがゴールを決めたときのあの熱狂。巨大オーケストラによるユニゾンの如く、観客が発する絶叫はなぜか音階が似ている。その一体感は、観客席でしか味わえないものだ▼そんなことを考えていると、東京オリンピック、やはり現場で観戦したくなる。待てよ、本当に見たい競技の場合、観戦する前にチケットの金額に対し絶叫するかも知れない。(19・6・25)

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