中国で毎年開催される世界最大のプラスチック・ゴム見本市「チャイナ・プラス」。4000社以上が出展し、4日間で約20万人が訪れるという圧倒的な規模を誇る。先週、上海で2018年の見本市が開催された▼会場は延べ50万平方メートルの展示スペースを持つ上海の国家会展センター(NECC)。日本を代表する国際展示場の5倍近い広さだ。朝、ホテルから車で会場に向かったが、訪問者が殺到して会場付近の道路は大渋滞。意を決して路上で下車し、そこから歩いて会場入りした▼原材料メーカーの展示ゾーンには、中国はもちろん欧米、アジア、中東諸国などの大手化学企業が、それぞれ趣向を凝らしたブースを構えている。世界の化学産業の縮図がそこにある。中国市場の吸引力のなせるわざとはいえ、非現実的な感覚に襲われる▼さて夕刻。帰路は時間が読める地下鉄を選択した。駅を目指すと、同じ目的で歩く人が結構いることに気付く。人の流れはやがて大河のようになり、ついには忌々しい鉄柵に誘導されて往復を繰り返す。もしかして、判断ミスなのか▼意外にも流れはよどみなく、ほどなくして地下鉄のホームに到達する。しかも始発駅なので、座ることもできた。あれほどの人の波だったのに、なぜだ。再び非現実的な感覚に陥りつつ、列車に揺られた。(18・5・1)

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