第一三共が、がん分野への投資を一段と強化している。自社開発したADC(抗体薬物複合体)技術を応用した最初の抗がん剤「DS-8201」で良好な試験データが出たことを契機に、研究開発予算の多くをがん事業へ注いできた。日米事業の不振を受けて見直した中期経営計画では全体の収益目標の達成時期を先送りし、がん事業への投資をさらに優先する方針だ。向こう5年間で研究開発に1・1兆円投じ、25年度にはがん分野で売上高5000億円を目指す。眞鍋淳社長兼COO(最高執行責任者)に、同分野への期待や全体の事業方針などを聞いた。

 - がん分野への資源集中をさらに強めた理由は。

 「米国の疼痛事業がうまくいかず、日本も厳しい状況になってきた。一方、がん分野は想定以上の進捗が出ている。手持ちのパイプラインが充実し成功確率も高くなってきた。ここで投資をして勝負するなら『がん』だろうと。将来のインフラを含めて今は投資を優先すべきという判断にいたった」

 - 研究開発費を2000億円上乗せします。主な使い道は。

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