遅れ馳せながら、半自動運転ともいえる機能を備えたクルマに乗った。複数のミリ波レーダーとステレオカメラで周囲の状況を捉え、認識する先端技術だ。とはいえ、想定外の状況が生まれやすい一般道で試すのはやはり怖い。歩行者も自転車もいない高速道路で、初体験のその機能を試してみた▼所定の操作で半自動に設定する。すると前方の車に速度を合わせ、一定の間隔を保って走行する。最初は緊張していたが、アクセルもブレーキも予想した以上に適切に操作するので、すぐに信頼感が生まれた、慣れると両足が完全に自由になった気分が得られる。多少のカーブならハンドルもクルマが操作する。ただし手放しは御法度なので軽く添えている。ドライバーの負担軽減という意味で、絶大な恩恵が得られる。そう実感した▼そうではあるが、クルマ好きにとってはなんとも複雑な気持ちにさせる機能である。確かに便利な機能ではあるが、その機能を解除し思うがままに自分で運転する方がやはり楽しい。高い走行性能を持つクルマならなおさらだ▼もっとも、世界は完全な自動運転に向けて突き進んでいる。自動運転技術が確立されればドライバー自体が消滅する。運転が楽しいことなど、誰も理解できない世の中が来る。今のうちに運転を楽しまない手はないと改めて思った。(18・4・10)

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