皮脂中に人のRNA(リボ核酸)が存在することを発見し、RNAを網羅的に分析する解析技術「RNAモニタリング」を世界に先駆け開発した花王。AI(人工知能)開発ベンチャーのプリファードネットワークス(PFN)と協働し、皮脂RNAから得たデータに深層学習などを用い、今春スキンケア分野でテスト運用する予定だ。ゆくゆくは技術を応用し生体情報に関する高精度モニタリングでヘルスケア領域への展開も見据える。研究開発部門統括の長谷部佳宏代表取締役専務執行役員に技術の開発経緯や将来像などを聞いた。

 - RNAモニタリング技術の開発経緯について。
 「皮脂に関する研究をスキンケアに生かす生物科学研究所のある研究員が、プロテオームという人のたんぱく質について調べるなか、皮脂中にRNAを含有する可能性に着目した。皮膚はRNAを分解する酵素などの影響を受け回収が困難と考えられていたが、皮脂中のRNAの存在を見いだすことができた。技術のポイントを簡単に説明すると、皮脂採取はあぶら取りフィルムで行える非侵襲性や、皮膚の場所ごとに異なる遺伝子情報も取ることができる。環境要因などで経時変化するRNAを簡便かつタイムリーに解析もできる」

 - スキンケアにとどまらない技術となりそうですね。続きは本紙で

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