お盆休みを直撃した大型の台風10号の影響で交通機関は運休・欠航が相次いだ。日本列島をほぼ縦断する形になり、旅行などを計画していた人たちに少なからず影響を与えたことだろう。かく言う小生も、この台風の進路方向にあった旅先で祈るような心境だったものの、交通機関への影響は何とか免れた▼早々とJR各社などは相次いでホームページやSNSといった手段で計画運休を表明した。その可能性を示唆した発表を2日前に行ったケースもあった。これは昨年秋の大型台風の際に実施した計画運休で、情報の周知が不十分だったことから帰宅できない人が出るなどの混乱を招いたことが教訓になっているという▼もちろん批判も付きまとう。しかし、結果的に当日が運行可能な天候で「空振り三振」に終わったとしても、「見逃し三振」はタブーという安全対策の鉄則に照らせば納得がいくはず。利用者の利便性に支障を来し信頼喪失につながりかねない取り組みも、安全性を最優先する決断は評価すべきだろう▼例年通りならば、台風シーズンはまだまだこれから。近年頻発する自然災害の怖さを思い出せば、事前の対策に対する重要度は増す。この夏、大ヒットした映画の如く異常気象は勘弁だが、あらゆるケースは想定すべき。何事も先々の判断には勇気が付きまとう。(19・8・22)

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