今月5日から西日本を襲った記録的豪雨。濁流に襲われ水没寸前の家屋の屋根によじ登り、救助を待つ人々の映像に息を飲んだ▼気象庁によると、8日までの3日間に降った雨は全国93地点で観測史上1位を更新した。雨量の合計も、高知県馬路村で1846・5㍉、同本山町で1695・5㍉、岐阜県郡上市で1058㍉など、信じられないような数字が並ぶ▼今回の豪雨では、中国、四国、近畿、東海地方の計府県に大雨特別警報が発表された。短い期間に驚くほど広範囲に大雨が降ったため、甚大な被害も広範囲に及んだ。このため9日になっても被害の全容がつかみきれないという。一刻も早く救命救済が進むことを祈るばかりだ▼被災地の方々は、おそらく自分の住んでいる場所が豪雨に襲われ、これほどの洪水や土砂崩れなどといった被害に遭うとは想像していなかったに違いない。ところが近年、わが国は毎年のように「記録的な」や「数十年に一度」などと形容されるような、通常では考えられないほど短時間で大量の雨量をもたらす豪雨に見舞われている▼まぎれもなく、日本は豪雨の通り道となっている。河川の近くや山間に暮らすならもちろん、そうでない場合でも、わが家がいつそうした被害に遭うかも知れないという心構えを持つ必要がありそうだ。(18・7・10)

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