ノンアルコール飲料の技術開発が進んでいる。以前は文字通り、アルコール分がゼロに近いビールで、飲酒運転を避ける手段でしかないという存在だったが、大手ビールメーカーが競って開発に乗り出した結果、ノンアルコールビールを取り巻く状況が変わってきたのではないかと感じている▼食物繊維が豊富な難消化性デキストリンなどを入れ、「糖吸収をおだやかにする」「脂肪の吸収を抑制する」など、メタボリックシンドロームが気になる人には惹かれる文言のビールが登場している。お茶の世界からビールの世界までメタボ対策が広がってきたという見方もあるが、実際飲んでみると、以前とは相当な味の改善を感じる。あくまでも個人の感想に過ぎないが、ノンアルコールビール独特の飲んだ時の「情けない感じ」はなくなり、酔わないビールというところに近づいている▼晩酌をノンアルコールに代えたら、確かに摂取カロリーの削減を実感する。目覚めも良くなったような気がする。やんごとなき用で、夜にアルコールが飲めないという時のがっかり感も減った。なにより酔わないメリットが享受できる。選択肢が広がることはいいことだ▼さらなる味の改善には化学の力も加わっていくのだろう。酔わないビールの登場に期待する。でも今日は金曜日、本物のビールでいきますか。(18・6・1)

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