先日、慌てて運転免許を更新した。更新時期を知らせる葉書をなぜか家人が仕舞い込んでいて、あやうく失効するところだったが気が付き、連休明けに免許センターに駆け込んだ。視力検査、写真撮影、講習などの手続きを経て、新しい免許証が出来上がるの待つ。講習してくれた教官が、古い免許証の持ち帰りを希望する人は申し出てください、と呼びかける。予想外にも、多くが期限切れ免許証の持ち帰りを希望した▼東西冷戦の終結とともに始まった平成。まさか30年後に米国と中国が覇権を争って対立しているとは考えもしなかった。令和の時代が始まったばかりのいま、次の時代が始まる頃の世界も予想外であるに違いない。それどころか5年先、10年先の世界も想像を超えたところにあるはずだ▼そういえば、人が自家用車を運転する時代はあと何年続くのだろう。巷の情報では、2025年から30年には完全自動運転が実現するという。そうなると、車に乗るのに運転免許は必要なのだろうか。仕事で特殊な車輌を動かすなど、一部の人だけが持つ特別なものになっているのかも知れない▼受け取った免許証には「2024年(令和6年)まで有効」の文字。実感の涌かない新元号が急に身近になった。そして、古い免許を持ち帰る気持ちも少しだけ分かる気がした。(19・5・14)

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