JACI/GSCシンポジウム(新化学技術推進協会)が来週開かれる。GSCすなわち「グリーン・サステイナブル ケミストリー」とは、人と環境にやさしく持続可能な社会の発展を支える化学、である▼4年前に開催されたGSC国際会議で採択された「東京宣言2015」は、世界で連携してGSCに取り組むことを表明した。このGSCの理念と持続可能な開発目標(SDGs)を比べると、多くの類似点がある。SDGsの達成に向けた化学の取り組みは広範囲にわたり、GSCはその中で牽引役を果たすとされている▼GSCそしてSDGsをより深く理解するのに、協会ホームページにアップされている「GSC入門」は好テキストである。GSC賞経済産業大臣賞を過去受賞した花王(すすぎ1回で済む洗濯洗剤)、旭化成(副生CO2を原料とする非ホスゲン法ポリカーボネート製造プロセス)、東レ(航空機軽量化を可能とする炭素繊維複合材料)、三菱化学=現三菱ケミカル(植物由来原料を用いた透明エンプラ)の実践事例を紹介している▼化学環境学を提唱する御園生誠東大名誉教授は、GSCは“レス・ネガティブ”から“モア・ポジティブ”への転機を迎えているという。たとえばこのような潮流の変化も、シンポジウムでは感じることができるだろう。(19・6・20)

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