東京都内では、きょう8日が公立小中学校の入学式。校長先生の式辞や来賓の祝辞に「平成最後の新入生」というフレーズが頻発するのだろうか。昨年来、この枕詞は多用乱用が過ぎて食傷気味になっている。挨拶の文案には、センセイたちも例年以上に頭を使うことだろう▼残念ながら桜前線はすでに、北上ルートを東北に向かった。満開の桜の下でとはならなかったが、わが子の成長を喜ぶ親の気持ちに変わりはあるまい。もっとも、インスタ映え重視の昨今は、晴れ着姿の写真を前撮りする親が増えているとも聞く▼日本気象協会のHPによれば、東北南部と北陸地方がいまが見頃。満開予想日は、福島県いわき市が7日、富山県の高岡が7日、金沢が8日という。仙台、新潟は11日。さらに青森県の弘前が25日、秋田の角館が27日という予想だ▼各地の名所を賑わせながら北に針路を取る桜前線は、今年も大型連休中に津軽海峡を渡る。函館は5月2日、札幌が6日。東端の根室市が満開になるのは5月の下旬まで待たねばならない▼日本列島が南北に細長いことを、あらためて実感させられる。というわけで、10連休の中盤以降に北海道に足を運べば「令和最初の花見」が楽しめる。「平成最後」と合わせて、1シーズンで2つの時代の花見ができる贅沢。千載一遇といっていいチャンスだ。(19・4・8)

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