AI(人工知能)が進化しても20年後に残る仕事として、精神科医、言語聴覚士が同率1位という予測がある。人間の感情や創造性などが関係している仕事は、いくらAIやロボットが発達しても代替が効かないということらしい▼このランキングでは、中学校教員、小学校教員、保育士も上位を占めている。これらの職業は、人と接し、その人の成長とともに対応の仕方も変わってくる。そういう意味でも教育従事者は、AIには取って代われない領域ということだろう▼最近、相次いで発覚しているスポーツ界のパワハラ問題。監督やコーチは選手を指導する立場にあり、教育者でもある。学校に所属する身分だったらなおさらで、自覚の乏しさに嘆かざるを得ない▼確かに昔だったら似たようなケースであっても、そんなに大きな問題にはならなかったかもしれない。先生の言うことは絶体的と捉えられていたからだ。個人の尊重が重視される時代になり、たとえ強い師弟関係にあっても周りからの指摘は免れない。ましてや個人の利権が絡むようなケースは問題外だ▼AIでなくなる仕事には、同じ作業を繰り返し行うような業種が挙げられる。ここに一つ付け加えるとすれば、公平に採点し合否を決める、例えば医学部の入試判定の全てをAIに任せるというのはどうだろうか。(18・9・13)

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