日本医療研究開発機構(AMED)の三島良直理事長は、17日に政府が開いた日本医療研究開発機構審議会に出席、今年度を起点とした第2期中長期目標での方針を説明した。「まず新型コロナウイルス感染症関連の研究開発を推進する」と語り、優先的に取り組む考えを強調。「対話を密に図りたい」とも述べ、政府と連携し、取り組みを進めていく姿勢を明確にした。

 4月に就任した三島理事長が同審議会に出席するのは今回が初めて。今後の方針として①新型コロナウイルス感染症対策のための研究開発②政府との協調・協動③体制・運営の強化④国際競争力の向上⑤異分野融合、科学技術系シンクタンクとの連携強化-の5つを提示した。

 技術革新が急速に進むなか、これからの医療分野の研究開発については「非常に幅広い考え方をする必要がある」と語り、理学や工学、統計学・情報学、社会科学なども含めてみていく重要性を訴えた。また、2020年度にスタートした第2期中長期目標の5年では「人材が重要になる」とも指摘。独創的な発想を持った若いスタッフらの育成にも力を注ぐとした。

 委員からは、末松誠前理事長と政府の健康・医療戦略室の間で対立が生じた結果、「現場が疲弊している」との意見が出た。これに対し、三島理事長は今後の円滑な運営に向け、「幹部との対話もしていく」とし、組織の現状と課題の把握を急ぐ構えだ。

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