ニプロは26日、子会社ニプロファーマが、英アストラゼネカ(AZ)が開発した新型コロナウイルスワクチン「バキスゼブリア筋注」の製剤化を受託すると発表した。6月から始める。AZが日本政府と契約している供給量1億2000万回分のうち、国内製造分の充填、包装工程などを担う。AZ製ワクチンの製剤化を受託する国内企業は、第一三共、KMバイオロジクスに続き3社目。

 AZ製ワクチンは、日本へ供給予定の1億2000万回分のうち、9000万回分以上のワクチン原液をJCRファーマが製造することになっている。この国内製造分の一部をニプロファーマが製剤化する契約を結んだ。同社は三重県内の伊勢工場などで注射剤を製造しているが、AZ製の製剤化拠点は非開示。

 AZ製ワクチンは今月21日付で薬事承認されたものの接種が見送られ、国や自治体の接種事業で使われるめどが立っていない。製剤化工程は第一三共とKMバイオロジクスも受託し、3月から製造を始めている。

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