日本でもCAR-T細胞医療が近くスタートできそうだ。開発者のノバルティス ファーマが再生医療等製品としての製造販売承認申請を実施したことによる。日本語でCAR-Tは、キメラ抗原受容体T細胞の簡略化。短いと文章は書きやすいし、筆者としては何となく先端医療という雰囲気を感じるので書きがいもある▼デジタル、IT時代で溢れかえるアルファベット、片仮名は理解するに困難なものも多いが、辞書引きながら理解するしかない▼宇宙論をにぎわす言葉にダークマター、ダークエネルギーがある。後者の命名者は世間受けを狙ったということをNHKのコズミック フロントを見て知った。マターだけなら物質存在は圧縮を続ける。エネルギーだけなら宇宙は無限大になり、存在を認識できない。いずれもそれだけでは破たんを迎える。我々の宇宙は奇跡のバランスで生き残った。そうした話題に通底する言葉が格好いいと楽しくなるのを狙ったわけだ▼ノバルティスは世界初承認の米国では成功報酬型で対価を受け取るのだが、日本はどうするのか? 日本では高額薬剤に厳しい新薬価制度の最初の生贄となる可能性がある。内外の後続部隊が並んでいるだけに華々しい数字は作れない。でもCAR-Tという語感には、がんを治癒できるかもという夢を感じる。(18・4・26)

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