量子コンピューターのソフトウエア開発を担うベンチャーのQunaSys(キュナシス、東京都文京区、楊天任代表取締役)は1日、JSRと共同研究に関する契約を締結したと発表した。量子コンピューターを材料開発に用いるために必要な量子化学計算アルゴリズムの開発を開始した。実用的なサイズと精度を持つ量子コンピューター(NISQ)の数年以内の実現を見越し、ノウハウ構築を進めていく。
 キュナシスは量子コンピューターと量子アルゴリズムに関する最先端の知識と、実機テストの実績など高度な実装力を持つ。JSRが長年培ってきた量子化学、マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発のノウハウを融合し、量子コンピューターの活用を目指す。
 共同研究では、キュナシスが管理する高速な量子コンピューターシミュレーターのオープンソースソフトウエア「Qulacs」を用いる。クラウドで公開されている小規模な量子コンピューターの実機も活用する。
 NISQは誤り訂正機能がなく、サイズが中程度(数百量子ビット程度)の量子コンピューター。原子や電子の挙動シミュレーションなどを行う量子化学分野では、NISQを量子力学のシミュレーターとして用いる研究が盛んになっている。数年後の社会実装も見込まれており、利用に向けた基盤構築を進めていく。関連セミナーのご案内

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