人やモノの動きを検知するセンサー市場が活気づいている。代表的なセンサーであるCMOSイメージセンサー(CIS)はスマートフォンのカメラ向けが主体だが、これからの牽引役はセンサー向けだ。画像の撮影に加えて形状や凹凸などのデータを検知する用途が車載や産業用に広がっている。CIS世界トップシェアのソニーはいまや日本で唯一、収益が拡大基調にある半導体メーカーでもあり、旺盛な需要に供給能力が追い付いていない。このCISに使うレンズ材料で世界トップの三井化学も絶好調で、いつ増産投資を行ってもおかしくない状況。モバイル向けカラーフィルターで市場を寡占する富士フイルムは、「今後は車載センサー市場を狙う」と意気込む。材料からモジュールまでの総合力を発揮する日本に対し、韓国サムスン電子は巨額の設備投資で迫っている。半導体メモリーのようにCISも韓国勢がシェア逆転を果たすのか、動向が注目されるところだ。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

先端材料・部材の最新記事もっと見る