藤田医科大学は10日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補として期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」について、患者に投与する臨床研究で明確な有効性は確認できなかったと発表した。同研究は無症状や軽症の患者が対象。3月上旬から88人に投与し、有効性や安全性を確かめていた。ウイルスの消失や解熱にいたりやすい傾向はみられたものの、統計的な有意差には達しなかったと結論づけた。重篤な有害事象はみられなかったという。アビガンは富士フイルム富山化学も臨床試験(治験)を進めている。 

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