加藤勝信厚生労働大臣は7日、新型コロナウイルスワクチンの国内供給に向けて、英アストラゼネカ(AZ)と基本合意したと発表した。まず来年3月までに3000万接種、来年中に1億2000万接種を供給する。先月末に6000万人分の供給で基本合意した米ファイザー続き、海外から大量調達する2つ目のコロナワクチンになる。ワクチンの製造自体は、JCRファーマ、第一三共、明治ホールディングス(HD)子会社が担う予定。

 AZが供給予定のワクチンは、チンパンジー由来のアデノウイルスベクターを用いたワクチン。英オックスフォード大学と共同開発している。海外では治験の最終段階まで進んでおり、年内にも供給開始される見込み。日本では今月中に治験が始まる見通し。来年中に全世界で20億接種を供給すると表明しており、この一部が日本にも配分されることになる。年内には米国に3億、英国に1億接種することも決まっている。

 日本向けのワクチンは、原液の製造をJCRファーマ、充填・包装・流通を第一三共、明治ホールディングスグループのKMバイオロジクスとMeiji Seikaファルマが受託する。

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

HP独自・先行の最新記事もっと見る