【シンガポール=中村幸岳】需要不足に陥るアジア太平洋地域の化学品市場で「中国頼み」に拍車がかかっている。中国では経済活動再開にともなう化学品需要の増加を見越し、化学メーカーや樹脂加工企業が原料在庫確保に動き、化学品の先物価格も上昇。シンガポール商社筋は「足元でモノマー、樹脂とも仕向け先の中国比率が高まっている」と話す。域内で唯一、スポット品を飲み込む余地のある中国だが、実需回復の足取りはまだ確かとはいえず、沿岸部では液体化学品タンクの貯蔵能力への懸念も出ている。続きは本紙で

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