AGCは21日、新型コロナウイルス向けワクチンの中間体製造を受託したと発表した。アンジェスや大阪大学などが開発しているプラスミドDNAワクチンの原料を供給する。ワクチン製造を担当するタカラバイオから中間体製造を受託した。アンジェスの同ワクチンは多くの日系企業などが提携して開発が進められており、原料のサプライヤーとしてAGCも協力する。米サイティバ(旧GEヘルスケア・ライフサイエンス)も製造協力することがアンジェスから発表され、大量生産に向けた体制が強化される。

 AGCのCDMO(医薬品開発製造支援)子会社、米AGCバイオロジクスが、プラスミドDNAの原料を受託製造する。アンジェスのDNAワクチンはタカラバイオが製造・構築を担当するが、AGCがプラスミドDNAの中間体製造に加わる。精製用資材を優先的に供給する企業としてサイティバも参加し、量産体制が強化される。

 同ワクチンは新型コロナウイルスの遺伝子をプラスミドDNAに組み込み、大腸菌で培養して製造される。7月にも最初の臨床試験が始まる見込み。

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