アジアのエチレン市況は底打ちした。4月下旬時点で1トン当たり1100ドルほど。1週間で20~30ドル上昇した。米国寒波由来の急騰に対する警戒感などで3月中旬以降下げてきたが、欧米裁定玉が見込めないことや域内の定修集中期を見据え、再び需給のタイト感が台頭しつつある。需要は底堅い一方、アジアの新増設を見据え上値は抑えられそう。定修が明ける夏場以降の欧州裁定玉の流入や域内の需要が焦点になる。

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