中国や東南アジアの化学大手が、軒並みエチレン設備の低稼働を強いられている。ロシアによるウクライナ侵攻後の原油・ナフサ高に、上海ロックダウンの長期化にともなう中国の化学品市場停滞が重なり、東南アジアの需要も振るわない。域内のエチレン価格は4月上旬を直近ピークに下落基調にあり、ナフサを主原料とするエチレン設備はマージンが縮小し稼働率維持に苦戦。シンガポールでは4月末、エクソンモービルがエチレン設備1基の運転を一時停止した。計12基ある日本のエチレン設備もコロナ禍ながら高稼働を続けてきたが、多少とはいえ輸出向けを抱えるなか、マージン縮小によって稼働低下を余儀なくされる可能性が出てきた。続きは本紙で

タイのPTTグローバルケミカルもエチレン設備の稼働率維持に苦戦している(写真はタイ東部ラヨン県の同社工場)

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