キヤノンメディカルシステムズは、新型コロナウイルスの抗原を簡便に検出する定性検査キット(写真)の販売を始めた。横浜市立大学との共同研究を基に、自社の高感度検出技術と組み合わせて開発した。A型、B型インフルエンザウイルスなど他のウイルスと交差反応することなく、微量なウイルス抗原を15分で検出できる。多量のウイルスの場合は4分で検出が可能という。迅速な検査を実現し医療機関や空港などでの利用を見込む。

 鼻咽頭ぬぐい液に加え、医療従事者の管理下で患者自身が採取可能な鼻腔ぬぐい液にも対応。医療従事者への感染リスクの低減につながり、より安全な環境のなかで検査が行えるようにした。横浜市立大学が開発した抗体を採用し、インフルエンザウイルスのほか、ライノウイルスやアデノウイルスなど37種類のウイルスや細菌で交差反応を示すことなく、偽陽性の発生リスクも抑えた。

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