自動車事故の際に乗員を守るクラッシュボックスの樹脂化に向けた提案が相次いでいる。帝人は、熱可塑性樹脂をマトリックスとする炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)「セリーボ」を用いて鉄に比べ4倍以上の高いエネルギー吸収性能を持つ部材を提案。高い自由度により異形断面や偏肉構造の成形が可能で、クラッシュボックスの小型化、軽量化を実現する。住友化学は、ガラス繊維(GF)を高充填した液晶ポリマー(LCP)コンパウンドによる提案を行っており、LCPの優れた流動性を生かした複雑形状で金属を大きく上回る衝撃吸収性能をアピールする。ともに自動車メーカーなどへの提案を進めており、鉄やアルミニウム中心のクラッシュボックス代替の実現を目指していく。続きは本紙で

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