クラボウは、抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」で加工した繊維素材に新型コロナウイルスへの抗ウイルス効果を確認したと発表した。第4級アンモニウム塩系の固定化抗菌成分を繊維表面に強力に固定化する独自技術。細菌やウイルスの外膜に変化を生じさせ増殖を抑制する。

 日本繊維製品品質技術センターで「JIS L 1922 繊維製品の抗ウイルス性試験方法」に準用させた試験を実施した。織物(綿92%、ポリエステル8%)とニット生地(綿100%)に同ウイルスを一定時間接触。繊維表面から回収したウイルスの感染価を測定した。結果、99%以上のウイルス減少率を確認。家庭洗濯50回後でも同等だった。

 また、使用薬剤は急性経口毒性、変異原性、皮膚刺激性試験をはじめとする各種試験でも高い安全性を確認。加工素材も、ヒトパッチテストで安全性を担保している。

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