クラボウやロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)が、新型コロナウイルス感染症の抗体検査薬を相次ぎ発売した。両社とも比較的小規模の医療機関などでの需要を見込み、クラボウは企業や団体向けも想定する。いずれも研究用試薬として投入する。

 クラボウはコロナ抗体検査キットに1回用および2回用を追加。これまでは行政機関や医療機関などに10回分を1パッケージとして販売してきた。一般に加え企業・団体などから問い合わせが増えており、使い勝手の良い少量品で需要を取り込む。今年度に合わせて5万テスト分の販売を目指す。1回用3850円(税込み)、2回用7480円(同)で、ドラッグストア「サンドラッグ」の通販サイトで買える。血液10マイクロリットルをキットに滴下するだけで15分で判定可能。感染後長期間にわたり最も多く生成される抗体「IgG」を迅速に検出する。

 ロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)が発売したのは、韓国SDバイオセンサーの開発品。採取した血液をキットにたらすと、最短約10分で結果が分かる。小規模な医療機関への販売も行い、価格は40テスト入りで3万8000円。

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