クレハの小林豊社長は化学工業日報の取材に応じ、主にリチウムイオン2次電池(LiB)用バインダー(接着剤)に使われるフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の新たな生産拠点の投資計画について「今夏までに意思決定する」と語った。現在、建設を予定する中国で候補地を絞った段階で、従来の方針通り2023年の稼働を目標とする。世界的な経済減速や中国の電動車向け補助金削減などで足元の電気自動車(EV)市場は減速感があるが、小林社長は「30年まではLiBの成長を疑ってない」と言及。LiB用バインダーでトップクラスのサプライヤーとして投資の手を緩めず、市場の成長を取り込んでいく構えだ。続きは本紙で

小林社長

国内のPVDF生産拠点であるいわき事業所ではデボトルにより能力増強を図る

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