日本医療研究開発機構(AMED)は、新型コロナウイルス対策技術の開発支援先として東レやデンカ、アークレイなど29社・機関を決定した。ウイルス感染対策に貢献する①医療機器・システムなどの実証研究支援②医療機器・システムなどの改良研究支援③すでに開発・上市されている機器などの有効性確認-の3分野が対象。113件の応募があった。

 実証研究支援では、デンカのマルチプレックス診断機器開発、アボットジャパンのデジタルELISA法による超高感度全自動診断システムの開発などを支援する。慶応義塾大の水素ガス吸入療法、東海大の半導体センサー技術を活用した検査機器なども選んだ。

 改良研究支援では、アークレイの抗原に対する高感度迅速診断システムやマイキャン・テクノロジーズのワクチン開発での評価などに使う細胞の作製などを選定。セントラルユニによるネットワーク型ユニットを使った患者ケアシステム、国立国際医療研究センターの非侵襲的な重症化モニターシステムの開発も入った。

 すでに開発・上市されている機器などの有効性確認については、院内感染の拡大防止を目的とした、付着ウイルスを高速分解可能な革新素材の開発、東京エレクトロンデバイスの紫外線発光ダイオードを用いたウイルス不活化に特化した製品など5件を選んだ。

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