フィリップスは、新型コロナウイルス感染症療養患者を遠隔で管理するプログラムを国内で発売したと発表した。遠隔モニタリング機能とバイタルサインに対する閾値設定機能があり、リスクを検出した際は自動で知らせる。医療分野のシステム開発を手がけるインテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)と共同開発し、昨年6月にフィリップスが発売した遠隔医療システム「イー・ホームケア」に搭載する。

 血圧や脈拍など、必要な項目に患者ごとの閾値を設定できる。患者が入力した血圧計や体温計の数値に異常があれば、自動的に医療従事者や患者に通知を出す。また、スマホアプリで問診や診察ができるため、非対面でも患者の様子をモニタリングすることができる。

 足元、新型コロナへの対策として、自宅や宿泊施設での療養を行うケースが増加。患者の様態を医療従事者が把握しにくく、双方の負担になっており、遠隔でモニタリングができる仕組みが求められている。

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