厚生労働省は、医療用新型コロナウイルス抗原検査キットの広告や陳列を薬局で行うことを解禁した。これまで制限をかけていたが、購入希望者が「より認識しやすくなるような対応が重要」として方針転換した。政府の規制改革推進会議でも議論になっており、同省は対応を迫られていた。ただ、薬剤師による対面説明などはいぜん必要との立場は崩していない。

 19日付で都道府県など自治体向けに通知した。9月末から医療用の新型コロナウイルス抗原検査キットの薬局での販売は始まっていたものの、厚労省は医薬品医療機器等法(薬機法)などを根拠に店頭での広告や陳列に関しては規制していた。

 広告については、薬局内に同キットを取り扱っていることを掲示することのほか、ホームページ(HP)やチラシへの記載も「差し支えない」とした。製品名や企業名、価格、キットや空箱の写真を載せることができるものの、「受診が不要」といった文言は使わないように求めている。

 また、同キットやその空箱を調剤室以外に陳列することも認めた。購入時には引き続き薬剤師が使い方などを伝えることが必要で、説明後の紙への署名といった確認作業は残ったままだ。

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