【バンコク=岩﨑淳一】持続可能な社会や循環型経済の実現に向けて注目を集める再生樹脂やバイオ樹脂が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて成長の踊り場を迎えている。原油価格下落などを背景に新品(バージン)樹脂の市況が下がり、再生・バイオ樹脂の価格が相対的に上昇。欧州のPET(ポリエチレンテレフタレート)シート向けでは再生品からバージンへの切り替えが発生。昨年強い引き合いを受けたバイオ樹脂メーカーも「顧客評価の進捗が停滞している」と嘆く。中・長期的な拡大基調に変化はないが、化学企業が再生・バイオ樹脂に経営資源を積極的に投じるなかで需要伸長の鈍化が懸念される。続きは本紙で

インドラマは世界で再生PET事業の拡大を進めてきた(タイのナコンパトム工場)

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