サワイグループホールディングス(GHD)は、来週にもジェネリック医薬品(後発薬)54品目の限定出荷を解除する。10日に開催した決算説明会で澤井健造副会長が明らかにした。また、同日、決算説明会を実施した東和薬品も、市場環境次第としつつ、8月にも一定数の品目で出荷調整を解除できる見通しを示した。

 サワイの昨年度の限定出荷は一時最大約470品目にも上ったが、今年度には安定供給体制が整ったことから4~6月に106品目、7月には39品目と、他社に先駆けて制限解除を推し進めている。今月以降、主力品や大型品についても、他社供給状況や需給、在庫状況を勘案し、随時解除品目を拡大する。

 また、健康食品1製品のテストマーケティングを開始したことも明らかにした。「その成果を踏まえて次の品目にもチャレンジする」(末吉一彦社長)という。同社は、30年度を見据えた長期ビジョンで機能性表示食品市場への再参入を掲げており、すでに傘下の沢井製薬が消費者庁に3製品を届出ずみ。

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

セミナーイベント情報はこちら

HP独自・先行の最新記事もっと見る