今月、製造再開の見通しがつかない小林化工(福井県あわら市)からの工場買収を発表したサワイグループホールディングス(GHD)。新たに年30億錠の能力を獲得し、国内ジェネリック医薬品(後発薬)トップの立場はさらに強固になる。一方で、深刻な問題を引き起こした工場を立て直せるかとの声も上がる。「再出発できる」と断言するサワイGHDの澤井光郎会長に展望を聞いた。

▼…買収決断の理由は。

 「設備が新しかったことのほか、医薬品づくりの経験がある人がたくさんいることが大きかった。後発薬の供給不安が続くなか、年30億錠の能力を持つ工場が動かないことは問題だ。今春、小林化工の親会社のオリックスと話を持ちかけた際にも『工場を稼働する責任はあるはず。一日も早く動かしてほしい』と伝え、『別にサワイでなくても構わない』としたうえで工場の売却を提案した。その後、夏には方向性がまとまり、秋には話が決まった」

▼…大規模な問題を引き起こした工場の体質は本当に変えられますか。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

インタビューの最新記事もっと見る