シスメックスは、新型コロナウイルスの抗原検査試薬について体外診断用医薬品(IVD)としての承認申請を医薬品医療機器総合機構に提出したと発表した。同社はコロナの診断や治療の経過にあわせてPCR検査薬や抗体検査薬、サイトカイン検査を揃えており、初期診断などに使う抗原検査もラインナップに加える。

 承認申請した抗原検査薬は、同社の全自動免疫測定装置「ヒスクル」を用いて新型ウイルスの抗原のヌクレオカプシドタンパク質(N抗原)を測定する。検体は鼻咽頭ぬぐい液を使い、唾液検体にも適用を広げる計画。検体採取後、抽出液でウイルスを破損することで不活化し、検査者の感染リスクを減らせるようにした。

 測定時間は約17分で、1時間当たりに200テストを処理できる。検査需要の増加を見据えて検査薬や装置の生産体制を強化する方針。続きは本紙で

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