シチズン電子は、「殺菌用 高出力UVC LEDアセンブリ製品」を開発し、4月中旬からの量産開始を発表した。殺菌効率が高いといわれる265ナノメートルのピーク発光波長を有し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)では99・99%の不活化効果を確認している。独自の実装技術と光学技術を応用により最適な配光を実現し、短時間で広範囲の殺菌を可能にする。器具の小型化にも貢献することから、表面および空気殺菌に加え、水殺菌への応用が期待できる。

 UVCLEDが1灯タイプと6灯タイプの2製品をラインアップする。すでに業務用空調システムや空気清浄機などへの採用が決定している。高反射リフレクターを搭載することで殺菌エリアに均一照射し、効率的な殺菌を可能にする。同社では、距離5センチメートルからの照射によって10秒で99・9%、20秒で99・99%のウイルス不活化効果を確認している。防塵・防水機能(IP54相当)により多様な環境下で使用することができる。

 新型コロナウイルス不活化効果の評価は藤田医科大学と共同で行った。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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