【バンコク=松井遥心】タイ国営石油PTT傘下のIRPCが、電気自動車(EV)分野への素材供給体制の構築に動き出した。5月に開いた会見で、アセチレンブラックの既存設備を改良し、リチウムイオン2次電池(LiB)向け製品用に年1200トンの生産能力を確保すると公表した。ABS樹脂もEV向けに年産9800トンの増強を決めた。一方で、電池向けのアセチレンブラックは「ほとんどが輸出向け」(IRPC)となる予定で、国内での車載電池の本格生産は当面先との見方だ。まずは海外での実績づくりを目指す。

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