ダイセルは、グループ会社で遺伝子解析事業などを手がける米アーバー・バイオサイエンシズが、新型コロナウイルス(2019-nCoV)を解析するための次世代シーケンシング(NGS)用検査パネルの無償提供を始めたと発表した。2019-nCoVを検出するための試薬キットを、研究者向けに無料で提供する。
 アーバーのNGS向けビオチン化RNAプローブと試薬のセット「myBaits」シリーズで、2019-nCoVの検査試薬「myBaits Expert 2019-nCoV」を無償提供する。検査パネルの開発要請を受けて約1週間で開発した。ウイルスのゲノム配列データは、米国立生物工学情報センター(NCBI)の1月31日時点のデータベースに基づいている。
 myBaitsシリーズの日本での販売代理店であるプライムテック(東京都文京区)によると、一般的なNGS向け検査装置があれば同試薬を利用できる。今月25日時点で在庫はあるという。米国から輸入するため、日本での納期は営業日5日程度とみている。
 アーバー社は、ダイセルの子会社・米キラルテクノロジーズが昨年1月に買収したゲノム関連企業。

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