【バンコク=岩崎淳一】米中貿易摩擦とコロナ禍の影響で中国から東南アジアへ生産を移管する動きが加速し、その受け皿の一つと見込まれるタイ。製造業の集積度が一段と高まると化学産業にとって内需拡大で成長の機会となるため「チャイナプラスワン」の広がりに期待が高まる。一方で、中国企業の進出が勢いを増し、激しい競争にさらされる恐れがある。さらに米国がタイ製タイヤに対する反ダンピング(不当廉売、AD)関税を調査中で、タイに生産拠点を移した中国企業が米国へ輸出していることが理由とされる。既存企業がとばっちりを受けるリスクが生じ、脅威の側面が色濃くなっている。続きは本紙で

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