デンカは15日、新型コロナウイルスの抗原検査キット「クイックナビ COVID19 Ag」の自主回収の範囲を拡大し、2021年7月5日~8月3日に出荷した9万1700箱も新たに対象にすると発表した。当該キットを使用すると偽陽性と判定される可能性が高いという。21年度業績への影響は精査中。

 同社は8日、20年12月に出荷した抗原検査キットの一部製品について、メンブレンの部材不良から時間経過とともに偽陽性率が高まるとして自主回収を発表していた。同日の説明では、不具合が見つかったのは15分で判定が完了する製品で、現行の8分で判定する製品は問題ないとしていた。

 今回、8分で判定するの製品も調べたところ、一部ロットで偽陽性率が高まる兆候がみられたとし、デンカの4万1864箱、販売提携先である大塚製薬の4万9836箱を追加で回収対象とした。8日発表分と合わせた総回収数は22万1700箱221万7000テスト分。

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