人生に目標は付きものだ。科学者として世の中の役に立つ発明をしたい、スポーツ選手になってオリンピックに出たい、記者になって社会に役立つ良い記事を書きたいなど、大きな目標を達成するには人一倍の努力がいる。たとえ天才であったとしても、努力は欠かせないだろう▼競泳でオリンピック金メダリストの北島康介氏は現役時代、目標について問われ、こう答えていた。「目標は金メダル。自分がゴールして金メダルがわかって、プールの中でガッツポーズをしているところまでイメージしている」。目標をより鮮明にイメージすることの重要性を説いていた▼ゴルフの格言に「ネバーアップ、ネバーイン」というものがある。グリーン上でパットをする際、ボールがカップに届かなければ決して入らないという当たり前の意味なのだが、実際なかなかこれが当たり前のようにいかず、弱気のパットで届かないことがしばしばだ▼また、経営学者のピーター・ドラッカーは「人は掲げた目標以上に伸びない」と言っている。これらを総合すると、何かを成し遂げようとする際に目標を立てるのは大事だが、できるだけ大きな目標を立て、達成への手段や計画を緻密に練り、それを地道に遂行し努力しつつ、ゴールした先を明確にイメージしなさい、ということだろうが、行うは難しである。(22・5・23)

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