ファイザー日本法人は、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)について厚生労働省に承認申請した。関連する治験データなどを提出し、9月28日付で申請した。政府は12月中にも追加接種を始めたい考えで、年末に向けて迅速に承認審査される可能性が高い。

 同社のコロナワクチン「コミナティ筋注」は現在、12歳以上を対象に原則21日間隔で2回接種するワクチンとして製造販売承認されている。この一部変更承認申請(一変申請)として3回目となる追加接種を申請した。海外で実施した追加接種の臨床試験データなどを提出した。申請で対象とした年齢や、2回目からの接種間隔は明らかになっていない。

 薬事承認された場合、厚労省の外部専門家による分科会で臨時接種の対象とするか審議され、接種開始が決まる。9月に開催された分科会では、追加接種の実施は認めるものの、対象者などについては結論が出なかった。厚労省は、年内開始に向けて接種体制を準備するよう各自治体などに通知している。年明け以降に1億2000万回分の追加供給を受ける前提で同社と協議中。

 米ファイザー本社は、2回目接種から数カ月経過すると抗体価や予防効果が低下するデータを出し、追加接種の必要性を主張している。

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