ファイザー日本法人は、同社の新型コロナウイルスワクチンの保存要件が緩和されたと発表した。これまで2週間保存するにはマイナス75度C前後の超低温環境が必須だったが、一般的な医療用冷凍庫も使えるようになり、最大6カ月の長期保存も可能になる。製剤の安定性試験結果を厚生労働省に提出し、添付文書を改訂する形で変更が認められた。一般の冷凍庫も使えば、ワクチンの輸送や接種を柔軟に計画できそうだ。 添付文書に「保存方法」の項目が追加され、超低温冷凍庫(マイナス90~マイナス60度C)から通常の冷凍庫(マイナス25~マイナス15度C)に移した後、最長14日間保存することが認められた。また1回に限り、再び超低温冷凍庫に戻して保存することも認められ、最長6カ月間の保存も可能になる。これまで超低温冷凍庫や専用の保冷箱がない場合は、冷蔵庫(2~8度)環境で最長5日間しか保存できなかった。

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