横浜市立大学と東ソーなどの共同研究グループは、ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの抗体価の経時変化の調査結果を発表した。先行接種した医療従事者９８人の血液を採取し、接種後６カ月の抗体価と細胞性免疫を調べたところ、６カ月後には抗体価は約９０％、ウイルスの感染阻害能を示す中和抗体価は約８０％減少していた。
ファイザー製ワクチン２回接種後６カ月の抗体価と中和抗体価、抗原特異的な細胞免疫応答を測定した。抗体価を示すＩｇＧの値は、接種３週間後の平均９７・０に対して６カ月後は６・８と約９０％減少していた。飲酒習慣がある場合や高齢者ほど抗体価が低い傾向だった。中和抗体価を示すＮＴ５０も、ピーク時平均６８０・４に対して１３０・４と約８０％減少した。
また、被験者９８人のうち１４人は中和抗体自体が検出されなかった。
