ファイザー日本法人は10日、5~11歳を対象とする新型コロナウイルスワクチンの承認申請を行ったと発表した。先ごろ小児への接種が始まった米国などと同じ臨床試験データを厚生労働省に提出した。接種するワクチンは成人向けの3分の1の用量。12歳未満に対するコロナワクチンの申請は国内初。

 5~11歳に対するコロナワクチンの製造販売承認を申請した。現在は12歳以上を対象に「コミナティ」が承認されているが、用法・用量、剤形を追加したワクチンとして申請した。12歳以上の3分の1の用量である10マイクログラムを、21日間隔で2回接種する。欧米での申請時と同じ臨床試験のデータなどを提出した。米国などで5~11歳の約4500人を対象に行い、発症予防効果は90・7%だった。

 米国では先ごろ5~11歳の適応が緊急使用許可され、今週から全米で接種が始まった。年内には2~4歳、年明けには生後6カ月~1歳の治験データも出て、さらなる対象年齢の拡大を検討する。

 小児適応では、米モデルナも9日、コロナワクチンの6~11歳適応について欧州で販売申請したと発表。他の国・地域でも申請手続きを始める。米国では、心筋炎の副反応リスクを慎重に評価するため12~17歳適応の審査が遅れており、12歳未満の申請は年明け以降になる見込み。

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