厚生労働省は11日、ファイザー日本法人が申請した新型コロナウイルスワクチンの追加接種について特例承認した。2回目接種から6カ月以上経過した人に対して3回目の接種が可能になる。15日に開催が予定されている専門家会合で、公的接種事業としての実施方針を議論する。政府は12月からファイザー製ワクチンで追加接種を始めたい考え。

 10日の薬事・食品衛生審議会(薬食審)医薬品第2部会での承認了承を受け、18歳以上に対するファイザー製の3回目接種を特例承認した。公的接種事業としてはファイザー製接種者に限定するか、最短6カ月で接種可能とするかは未定。15日に開く厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会での議論を経て決まる。岸田文雄首相は10日の記者会見で、2回目から約8カ月以上経過したすべての18歳以上を対象に、12月から追加接種を始めたい考えを表明している。

 ファイザーが海外で実施した3回目接種の臨床試験結果を基に、9月28日付で申請していた。同試験は2回目から5~7カ月経過した人を対象に行い、中和抗体価が2回目後より3・3倍に増えたことを確認した。別の試験では3回目後の発症予防効果が95・6%だった。

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