ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンで異物が報告されていることを受け、ファイザー日本法人は15日、指摘されている白色の微粒子状の浮遊物は製品由来の成分であり、接種しても「安全性に問題はない」との見解を発表した。ただし、13日以降に一部自治体が発表した浮遊物については詳細を調査する。

 同社によると浮遊物ができる要因は不明だが、物質自体はワクチンの成分由来のもので、「接種されても安全性に問題はない」としている。一般的にワクチンのような高分子の注射剤は、低温下で振動が起きると含有成分が凝集して微粒子になることがあるという。

 白色浮遊物は今月5日までに計95本のバイアルで報告されていた。製品由来ではない異物は確認されていないという。だが13、14日に神奈川県鎌倉市など3自治体が発表した白色浮遊物の報告については、成分分析など調査を開始。浮遊物が確認されたのは同じ製造ロット「5357」のバイアルだった。

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