米疾病予防管理センター(CDC)の予防接種に関する諮問委員会(ACIP)は23日、米ファイザーが申請した新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)について、対象者を65歳以上と重症化リスクが高い人に限定して推奨する見解を出した。ただし感染リスクが高いとされる医療従事者や教師などは対象外で、22日付で米国食品医薬品局(FDA)が緊急承認した対象者より絞られた。

 FDAはファイザー製ワクチンのブースター接種について、65歳以上、持病により重症化リスクが高い人、感染リスクが高い施設などで働く人を対象に緊急使用許可(EUA)を出した。ファイザー製の2回目から6カ月以上経過している人が対象。これについてACIPで審議した結果、65歳以上と重症化リスクが高い人に限定して接種を推奨する結論を出した。

 米政府は当初、2回接種を終えたすべての18歳以上を対象に9月20日ごろから追加接種を始める意向だった。だが現時点で安全性、有効性データが不十分だとしてFDAなどが反対し、大幅に対象者が絞られた。米モデルナ製も追加接種を申請中だが、同様の扱いになる可能性が高い。

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